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荒れたオカマは危険です。
デブがアマゾンの湿地帯を歩く位危険。
それ位酔ったオカマは危険だということを、わたくしはまず伝えたいのです。
もう十年位前。一晩中遊んだ帰り、新大久保の駅で始発を待っていた時のこと。
階段を上って、あと数段でホームに辿り着くってところで
「ぼぉおおおおおおお!!!!!!」
突然、ホームの方から重工機のような音が響いてきた。
ホームに出て、思わず重厚音の方を見たら、ホームの端で妖怪? のようなものが、男の首根っこを掴んで泣き喚いている現場を目撃。
多分、つかどう見ても痴話喧嘩。
更にヤクザ崩れのオッサンみたいな男を締め上げている女の風貌が、ただ事じゃない。
ワンピの肩紐ズレてるわ、ヒールかたっぽ脱げてるわ、顔面は抽象画レベルに化粧どろどろで、髪振り乱した女……いや、女じゃない! 顔、男! そして骨格も男!
今で言う女装娘(やられビッチ系)でした。
ホームに居る人間全員に緊張が走る中、女装娘が再びシャウトする。
「ごの゛ぉぉぉぉぉぉぉーーー!!!!!!! ぶざげんに゛ゃぁああああ!!!!!!」
一回目の咆哮より重工機っぽさ増してるに゛ゃぁあああ!
なんていうか、超・釜堀重工です。
モーターサイクル・角ガリータ・エンジニアリング!
㈱!
盗んだショベルで、轢き殺す!
女装娘はシャウトしながらおっさんの首根っこを揺さぶった後、おっさんを思い切り電車の線路の方へと突き飛ばす!
突き飛ばされた瞬間、おっさんはとっさに女装娘の髪へと手を伸ばした。
おっさんの手が、女装娘の髪を掴んだ瞬間。女装娘の髪が、そのままスルーン! とおっさんの引力に引っ張られるまま消えていく。
ホームには女装娘の代わりに、ワンピースを着た、散切り頭のオヤジが姿を現した。
突き飛ばされた方のおっさんは線路に落ちずに済んだものの、線路ギリギリのところで尻餅を付き、その弾みでウィッグをホームスレスレの場所に落としてしまう。
ウィッグを取られ、女装娘は大激怒。
「んあ゛ぁぁああああ!!!!!!」と声にならない声をあげながら、そのままおっさんの上に圧し掛かり、両手をぐるぐる振り回しながらおっさんを殴る殴る。
朝の山手線ホームが、戦慄していいのか笑っていいのか分からない、なんとも言い難い空気感に包まれる中。
騒ぎを聞きかねた駅員さんが、女装娘とおっさんを回収にやってきた。
ただ、エキサイティング状態にある女装子はそう簡単に取り押さえることが出来ず、駅員さん、そして痴話喧嘩の当事者であるおっさん二人掛かりで暴れる女装子を拘束しに掛かる。
駅員さんとおっさんが、必死に女装子を抑えてホームの中程に誘導する中。
路上就寝明けと見られるヨレヨレスーツ姿の中年サラリーマンが、鼻歌を歌いながら階段を上ってきた。
だけどホームに辿り着いた後、サラリーマンの鼻歌が即座に止む。
サラリーマンは、ホーム端で繰り広げられる三つ巴をしばし眺めた後に、突然腰を抜かしてその場に倒れこんだ。
「ま、マグロ! マグロだぁ!」
サラリーマンの目線は、ホーム端に打ち捨てられたウィッグに向いている。多分、ウィッグが轢死死体の頭部に見えたんでしょう。
空気に耐え切れなくなった乗客数人が吹き出した瞬間、電車到着を告げるアナウンスがホームに響き渡った。いつの間にか、始発電車が駅にやってくる時間になっていたらしい。
早朝の薄闇を割いてやってきた始発電車の風圧で、ウィッグの毛先が微かに舞った。
あの三つ巴を最後まで見届けたかったけど、もう自分も結構眠かった為、そのまま来た電車に乗って帰りました。
始発電車に揺られながら、同性同士の修羅場も相当なものがあるんだなぁと、当時何も知らなかった若き日の自分は学んだのです。
【今日の一言】
俺、トレーニングマシンを洋服掛け(主に寝巻きや肌着)にしないゲイって、見たことねぇわ。